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知らないと損する? 平成29年度税制改正 資産税編

投稿日: カテゴリー 税務トピックス

タワマン固定資産税の見直し

 (1)概要

 タワーマンション、いわゆるタワマンの固定資産税が見直されます。

同じ棟でも1階を1とすると、階層が1階上がると固定資産税が約0.26%高くなるように見直されます。 50階部分は1階に比べ、13%高くなります。

固定資産税の算出にあたってマンション1棟全体の税額は変えないため、高層階の所有者は増税になり、低層階の所有者は減税になります。

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(2)適用対象 適用対象はH29年4月以降に売買契約が始まる60メートル以上(20階建て以上になる)の新築物件で、H30年度以降に課税対象となる建物から適用されます。

(3)今後の動向

今回の改正は①既にタワマンをお持ちの方②中古のタワマンについては除外されております。

ただし今回の固定資産税の計算方法の変更を皮切りに、H30年度にはタワマン節税の目的である相続税や贈与税の評価額を変更する動きがあります。

タワマンを現状お持ちの方は今後の動向により注意が必要です。

中小企業の株価評価方法の見直し

(1)概要

非上場会社である企業の株価は、相続・贈与が起こった際に一番困ってしまう問題です。

なぜなら換金性がないのに、利益が出ていれば株価の評価額が高くなり相続税・贈与税でその評価額が加味され、税額が発生・増加してしまうためです。

この評価方法に変更が入ります。この変更により、毎年利益があがっている会社は、より評価が高くなり、利益が減少している会社は、より評価が低くなります。

これにより相続贈与発生直前の対策がとりやすくなります。

(2)改正内容

通常、非上場会社の株価評価を行う場合、「純資産価額方式」「類似業種業種比準方式」「配当還元方式」などを用います。今回はその中で「類似業種比準方式」について評価方法の改正が行われました。

① 従来の評価方法

評価額=類似業種株価×(配当+利益×3+簿価純資産)÷5×斟酌率

斟酌率:大会社0.7、中会社0.6、小会社0.5

本来はもう少し複雑な計算ですが、ポイントをお伝えするために簡略しております。 ポイントは「配当1:利益3:簿価純資産1」の割合になっており利益が重視されている点です。

改正内容解説のため、詳細な式を掲載しておきます。

評価額=A×(b/B+c/C×3+d/D  × L

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A:類似業種の評価 B:上場企業の業種別1株当たりの配当金額 C:上場企業の業種別1株当たりの利益金額 D:上場企業の業種別1株当たりの純資産金額 b:評価会社の1株当たりの配当金額 c:評価会社の1株当たりの利益金額 d:評価会社の1株当たりの純資産金額 L:斟酌率(大会社0.7、中会社0.6、小会社0.5)

② 改正後の評価方法

・類似業種の上場企業の株価について現行に加え前2年間平均額を追加

・類似業種の上場企業の配当金額、利益金額、簿価純資産価額について、

 連結決算を反映したものとする

・比較する、配当金額、利益金額、簿価純資産価額の比重を1:1:1にする

上記3点が改正となります。中でも3点目の比重の1:1:1の変更が大きいです。

この変更により評価額の式が次のように変更となります。

評価額=A×(b/B+c/C×+d/D  × L

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(2)適用時期

   この評価方法の変更はH29年1月1日から適用になっております。

(3)その他

  相続や贈与に大きな影響を与えるため、非上場会社の株価は評価額が非常に重要です。

一度弊社で現状把握をし、早期に対策を講じていくことが相続・贈与に一番有効となります。お気軽にご連絡くださいませ。

(税理士 加藤 和希)