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金融機関の格付けを上げるために

投稿日: カテゴリー 税務トピックス

金融機関が、信用格付けを決めるときには、【1】決算書の数値等の分析(定量的方法)と【2】数値には表れない経営者の資質や従業員のモラル等(定性的方法)の2面から決定され、一般的には、定量的方法が7割を占めると言われています。

今回はこの金融機関における定量的格付けを上げるための方法についてご説明します。

 

1. 自己資本比率を上げる

定量的格付けを上げるための最も有効な方法は、自己資本比率を上げることです。
自己資本比率とは、総資産(負債+自己資本)のうちに自己資本の占める割合をいい、これは、調達した資金のうち、返済しなくてもよい資金の割合を表し、この割合が高いほど、安全性の高い会社と言えます。
中小企業庁の統計では、中小企業の平均自己資本比率は、製造業で13.1%、卸売業で13.2%、小売業で7.1%、サービス行で16.7%とされておりますが、ある格付けでは、「自己資本比率15%未満で10点満点中0点」とされているものもあり、中小企業の平均自己資本では、厳しい状況です。
最低でも30%を目指して、財務健全性を高めていきましょう。

2. 自己資本比率を上げるための対策

(1) 不要な資産の売却
不要な有価証券、遊休資産があれば整理しましょう。これらについては、銀行は綿密に査定するため、銀行算出の自己資本比率が帳簿価額の自己資本比率よりも低く格付けされている恐れがあります。
(2) 在庫を減らす
過剰在庫は資金繰りを圧迫し、また管理コストもかかるため、常に適正在庫を目指しましょう。
(3) 売掛債権の回収を徹底する
売上を上げても、未入金のままでは意味がありません。
事前の与信管理と、入金確認、未入金の場合の対策などしっかりと行う必要があります。
(4) コスト削減により利益を増やす
増資以外で自己資本を増やす方法は、利益を出すことです。不採算事業からの撤退やコスト削減により、少しでも多くの利益を出すよう努力しましょう。

3. その他

金融機関を監督する金融庁が、中小企業に関する指導指針をHPで公開しています。
金融庁の方針を知っておくことも参考になると思われます。

(本田)