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12/21 休日の与え方

投稿日: カテゴリー 税務トピックス

休日の振替

土曜日や日曜日などの休日に仕事をさせて、その代償として他の日に休日をとらせる。これはどの会社でも行っていることだと思いますが、その休日の与え方によって割増賃金を支払う場合があったり、支払わない場合があったりする事を知らない会社も多いと思います。 

賃金に関わる事なので、訴えられると「是正勧告」を受けて不支給分の賃金を支払うことになります。今回は知らないと大変なことになる「休日の振替」についてお話をします。

法定休日とは

法律では日曜日から土曜日までを1週間としています。会社は社員に対してこの1週間に必ず1日の休日を与えなければならず、これを「法定休日」といいます。
この法定休日に働かせてしまうと休日出勤割増として通常の賃金の1.35倍を支払うことになります。

振替休日と代休の違い

予め振替る休日を指定して休日に働いてもらうことを「振替休日」といいます。振替休日をとると働いた日は「通常の勤務する日」になりますので、休日出勤の割増を支払う必要が無くなります。

これに対して、休日に働かせてその後休日を与える事を「代休」といいます。この場合、休日に働かせたという事実は消えないので休日出勤の割増を支払う必要があります。

以下、休日出勤(1.35割増)になる場合、時間外勤務(1.25割増)になる場合を図にしました。全て1日8時間の勤務としています。

1

 日曜日   月曜日   火曜日   水曜日   木曜日   金曜日   土曜日

 出勤    出勤    振替休日  出勤    出勤    出勤    休日

この場合は予め火曜日に休日を振替ることを伝えて日曜日に働かせていますので、休日出勤の割増及び時間外勤務の割増は支払う必要がありません。

2

日曜日   月曜日   火曜日   水曜日   木曜日   金曜日   土曜日

 出勤    出勤   振替休日   出勤    出勤    出勤    出勤

これは一見、例1)と変わらないようですが、土曜日に働かせているのでたとえ火曜日に振替休日をとらせても、休日出勤割増にはなりませんが、1週間で40時間を超えてしまうのため土曜日の出勤については時間外割増の対象となります。

例3)

 日曜日   月曜日   火曜日   水曜日   木曜日   金曜日   土曜日

 出勤    出勤    代休    出勤    出勤    出勤    出勤

日曜日に働かせて、その代償として火曜日に代休を与え、土曜日に働かせています。この場合は、1週間に1日も休日がなかったことになりますので、日曜日の勤務については休日出勤割増の対象となります。

但し、土曜日の勤務については日曜日と火曜日の勤務を除くと1週間40時間を超えることにならないので、時間外勤務割増の対象にはなりません。

例4)

 日曜日   月曜日   火曜日   水曜日   木曜日   金曜日   土曜日

 出勤    出勤    代休    出勤    出勤    出勤    休日

これは例1)の火曜日を振替休日ではなく代休にした場合ですが、この場合も例1)と同じように1週間に1日の休日は確保され、1週間40時以内の勤務なので休日割増も時間外割増も支払う必要がありません。

*次回は、変形労働時間における「振替休日」と「代休」の話をします。

社会保険労務士 森